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■HP蜘蛛夢■


(初版2002.9.18;微修正2014.10.23;更新2002.9.19)

ローカルマシンにリモートマシンのデスクトップを表示




Windowsのパソコン用に、一組のディスプレイ、キイボード、マウスで2〜3台のパソ コンを切替えて使うためのハードが販売されています。LinuxでLANを組んでいる場合 にはこのようなハードは必要ありません。設定ファイルの簡単な書き換えだけで、 このような機能は実現できます。

ローカルマシン(自分が使ってるパソコン)の
デスクトップ(GNOME、KDEなど)で
リモートマシン(LANでつながっている他のパソコン)の
Xクライアント(グラフィックなプログラム)を
表示させるためにxonやxhost,export,telnet,sloginなどを使う方法はLinux入門書など にも書いてあります。

だが、ローカルマシンにリモートマシンのデスクトップを表示さ せる方法(X端末の設定)の説明はあまり見かけません。

以前、Vine Linux2.0を使っていた時は、ネット上でみつけた文書 http://www.ku3g.org/negi/linux.html の説明通りにしたら簡単に使えたのですが、その後のバージョンでは セキュリティが厳しくなったせいか、うまくいかなくなりました。 ようやくうまくいくようになったのでメモしておきます。




まず、普通にLANができるようにします。 これについては書籍などに十分説明があるので省略します。

リモートマシンはグラフィカルログインできるように/etc/inittabを設定します。

ローカルマシン(X端末)はグラフィカルログインでないほうがいいでしょう。



リモートマシンの/etc/X11/xdm/Xaccessのファイルに

# *        #any host can get a login window

という行を見つけて、先頭の#を取り除きます。

 *        #any host can get a login window

さらに/etc/X11/xdm/xdm-configのファイルの最後に

! SECURITY: do not listen for XDMCP or Chooser requests
! Comment out this line if you want to manage X terminals with xdm
DisplayManager.requestPort:    0

という部分を見つけて、先頭に!を付けます。

! SECURITY: do not listen for XDMCP or Chooser requests
! Comment out this line if you want to manage X terminals with xdm
!DisplayManager.requestPort:    0

ネット上の文書 http://www.idg.co.jp/lw/back/200110/20011009_01_report.html によれば、セキュリティが厳しいバージョンでも、 これでうまくいくはずなのですが駄目でした。




そこで試行錯誤しました。

リモートマシンのRedHat Linux7.1でグラフィカルログインにgdmを 使っている場合は、

/etc/X11/gdm/gdm.confのファイルに[xdmcp]という項目を見つけて

Enable=0になっていたのをEnable=1
HonorIndirect=0になっていたのをHonorIndirect=1
に変えてみたらうまくいくようになりました (gdmを使っている場合はxdmのファイルの上述の書き換えは必要ありません)。



リモートマシンのアドレスが192.168.0.1とすると ローカルマシンから

X -query 192.168.0.1

と打ち込めばリモートマシンのデスクトップをローカルマシンに表示できます。 ローカルマシンに戻るには、[ctrl]+[alt]+[bs]でXから抜けられます。


【追記】X端末の設定による方法のほかに、VNCというソフトを使って、 リモートマシンのデスクトップをローカルマシンのビュアーで操作 するやり方もあります。



著:佐藤信太郎
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